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富士フイルムがなぜ薬を作っているのか?その理由をわかりやすく解説

世界中で感染対策が叫ばれるコロナウイルス。

 

このコロナウイルスにかかったタレントの石田純一さん、脚本家の宮藤官九郎さんが「アビガン」という薬でコロナが軽症化したというニュースが流れました。

この「アビガン」って薬、富士フィルムが作ってるんでしょ?
なんでカメラとかフィルムで有名な富士フィルムが薬を作ってるの?

確かに富士フイルムが薬を作ってるとちょっと疑問に感じますね。
詳しくその理由・経緯を説明していきます。

富士府フィルムが薬を作り始めた経緯

富士フイルムが製薬会社を買収した。

写真・フィルム・レンズといったカメラ関連製品で有名な富士フイルムが薬を作り始めた経緯をカンタンに説明すると、2008年に富山化学工業と言う製薬会社を富士フィルムが買収し、グループ傘下に治めたことが始まりです。

その富山化学工業が今コロナウイルスに効果があると言われている「アビガン」を開発した会社だったのです。

 

じゃあ単にお金で会社を買っただけなんだね。なんかガッカリ。

いえ、確かに株式を買い取ってグループ会社にしたけど、ただ金とか儲けだけが買収の目的ではないんですよ。
そこまでに至った理由・経緯を詳しく説明しますね。

 

富士フイルムが製薬会社を買収した理由

2008年、富士フイルムは苦境に立っていました。

 

富士フイルムは写真の分野で成功を収め、大企業に成長。

 

しかし、世の中のデジタル化が進み、カメラもフィルムからデジタルに切り替わって行き、メイン事業であるフィルムの需要が落ち込みます。

 

経営改革を迫られた当時の社長の古森重隆は、会社のリソースを6つの重点事業に振り分けます。

 

その中の一つがヘルスケア事業。

 

このヘルスケア事業育成の一環として、富山化学工業の買収に踏み切ったのです。

 

今まで医薬品には携わってなかったのである意味大博打です。

 

ただ富士フイルムは医療分野と全く接点がなかったわけではありませんでした。



富士フイルムは早くから医療分野に携わっていた。

富士フイルムは、1934年に映画フイルムのを製造する会社として創業されます。

1936年、レントゲンに使われるX線フイルムの開発・販売から医療機器にも事業を拡張。

 

元々の事業は映画のフイルムがメインでしたが、医療用のX線写真にもこのフイルムを応用したのです。

現在はレンズやフイルムを医療分野(画像、検査用機器)へ活用できないかといった試みを続けています。

なので急に医療業界に進出したわけではなく、昔から関わりはあったのです。

レントゲンのフイルムは納得だけど、なんで薬事業を?

富山化学工業のアビガン開発と、富士フイルムに買収された経緯。

富山化学工業は1998年にインフルエンザ等を対象とした新しい抗ウイルス薬の開発を開始。

その過程でインフルエンザに効く「T-705」という薬剤を開発するが、世界の製薬会社が見向きもしなかった。

(※T-705は今までのインフルエンザ薬と違い、ウイルスの増殖そのものを阻害する。)

 

世界の会社が見向きもしなかったのは、インフルエンザ薬はその年流行するかどうかによって売り上げが決まり、流行期間も短期的な傾向にあり、安定的な売り上げに繋がらないというのが主な理由であった。

 

売れなければ意味がないと、2002年いったんこのT-705はお蔵入りとなるが、2005年に大流行した「鳥インフルエンザ」に唯一効果があった薬剤として注目を集めます。

これをチャンスととらえ、富山化学工業はお蔵入りしていたT-705の開発を再開し、本格的な臨床試験を進めていきます。

 

しかし2007年の3月期決算にて、富山化学工業は最終赤字に転落してしまい、累積赤字がかさみ続けていきます。

 

このままでは潰れてしまうというところまで追い込まれてしまいますが、そこに助け舟をだしたのが、富士フイルムだったのです。

 

2008年2月に富士フイルムは富山化学工業を買収します。

 

先に説明した通り、X線フィルムで医療用機器の分野には携わっていましたが、富士フイルムの製薬会社買収に世間は驚きを隠せませんでした。

 

そして富士フイルムがこの時手を差し伸べたおかげで、T-705の開発は進み、インフルエンザだけでなく、エボラ出血熱の治療にも一定の効果を見せます。

 

2014年にT-705の製造販売承認を取得し、商品名「アビガン」が誕生することになります。

 

2020年現在、アビガンは治験でコロナウイルス患者に投与され、石田純一さんや、宮藤官九郎さんのように回復される方も出てきました。

 

もし2008年に富士フイルムが富山化学工業を買収していなければ、「アビガン」はこの世に生まれていなかったかもしれません。

 

富士フイルムが買収してなければアビガンは無かったかもしれないのね…。

もしかしたら、他の会社や国が開発していたかもしれませんが、存在していなかった可能性の方が高いですね。

まとめ

  • 元々アビガンは富山化学工業が開発。
  • 2008年に富士フイルムが苦境に陥っていた富山化学工業を買収した。
  • 富士フイルムもデジタル化の波に押され、経営改革を迫られていた。
  • 富士フイルムは医療機器には昔から携わっていた。

 

今コロナウイルス対策可能性のある薬として注目を浴びているアビガン。

 

その誕生には様々な要素が絡んでいたのでした。

 

一歩間違っていたら、アビガンはこの世になかったのかもしれません。

 

早く治験が終わり、効果が立証されることを願います。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

 

 

 

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せんだい(せんばだいすけ)
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